3つの簡単腸腰筋のストレッチで腰痛改善!お腹が腰痛の原因とは?

腰が痛いからといって、痛い場所である腰だけが原因とは限りません。

腰と相反する動きをすることで助け合っている、腸腰筋と呼ばれるお腹側の筋肉が原因になることがあります。

ここでは、その腸腰筋の働きと、柔軟性を回復するためのストレッチについてご説明致します。

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なぜ腰の反対側が腰痛の原因になるのか?

腰が痛いから腰だけマッサージしたり、整体したことはありませんか?

確かに、一時的に腰をマッサージや整体する事で楽になるかもしれません。

しかし、根本的な解決にならず、すぐにまた痛くなる可能性があります。


腰痛は様々な体の状態で起こりますが、痛みの感じられる場所だけが悪くなるわけではありません。

体は痛みということで体の不調を知らせてくれますが、「そこが悪い!」と教えてくれる訳ではないのです。

痛みは最終的にその部位にストレスがかかり痛みとなりますが、原因は感じる場所にあるかもしれません。

こんな事思い当たりますか?


腰痛の原因が直接腰ではない可能性があります

腰痛お持ちの方でこのような症状に心当たりありませんか?

いくつか思い当たりますか?

複数当てはまるようであれば、腰以外が腰痛の原因として考えられます!


なぜ痛くない腰の反対側が原因なのか?

腰をマッサージや整体しても良くならない方は、その反対側を注目してもらいたいと思います。

腸腰筋(ちょうようきん)と呼ばれる腰椎や骨盤と脚をつないでいるインナーマッスルです。

ここが萎縮して硬くなることで腰の骨を引っ張り続けるために、何もしなくても腰がジリジリと痛み続けるわけですね。

腸腰筋って聞いたことありますか。


そもそも腸腰筋(ちょうようきん)とは何か?

腰痛の原因の一つとなる、腸腰筋(腸骨筋と大腰筋、小腰筋)のイラスト

腸腰筋はこちらの図のように、「腸」骨筋+大「腰」筋を合わせたものです。

大腰筋はいわゆる、「ヒレ肉」ですね。

脂身の少ない赤みのお肉です。

スーパーなどで、豚のヒレ肉はよく置いてありますので機会があればご覧下さい。


腸腰筋の構造や働きとは?

大腰筋は腰椎(5つある腰骨の上から2番目〜4番目)に始まり、大腿骨小転子(太ももの内側部分)へと繋がっておりますが、途中から骨盤の内側からつながる腸骨筋と合流していいます。

小腰筋は全ての人に存在するわけではありません。


腸腰筋の役割としては、体幹の中心を担い、姿勢維持や骨盤を前傾させる(股関節を曲げる)、脚を挙げる際には脚と協働します。

つまり、うまく働かなくなると脚の可動域が減少したり、脚があがりにくくなり、姿勢も悪くなります。


あなたの腸腰筋は大丈夫ですか?腸腰筋の硬化度チェック方法

簡単に腸腰筋の硬化具合を体感できる「トーマステスト」という方法がありますので、試して見て下さい。

◎ トーマステスト:

・まず仰向けに寝ます。

・大腰筋の硬化度をチェックしたい足(例えば左足)とは反対側の膝(右膝)を胸まで挙げていき、抱え込みます。

・その際に左足の太ももが床から離れてしまいましたか?

・離れていれば大腰筋が硬化している可能性があります。


その他にもこのような事に心当たりがあれば、腸腰筋が硬化している可能性があります!

腸腰筋が硬化しやすい生活習慣や体の歪み方です。

生活習慣や体の使い方で腸腰筋が萎縮し、腰痛になる可能性があります。

では、なぜ、腸腰筋が硬くなってしまうのでしょうか。


なぜ?腸腰筋が硬くなってしまうのか

人間は進化して2本足で直立しましたが、もともと、進化の過程で4足歩行の時代がありました。

この時、歩く、走る際には後ろ足を大きく前に引き寄せる必要性があり、腸腰筋がよく使われていました。

しかし、2本足で直立歩行し、さらに現代になって座る時間が長くなると、長時間縮んだままで大きく動かされる事が少なくなり硬化しやすくなってしまいました。


腸腰筋硬化で懸念される他の症状や歪み

腸腰筋が萎縮して猫背になっているイラスト。この姿勢も腰痛を引き起こしやすく、スウェイバックと呼ばれています。

他の骨盤周囲との部位との兼ね合いもありますが、腸腰筋が硬化することで、骨盤が前に引っ張られ反り腰の状態になってしまったり、大腰筋が弱いと逆に骨盤が後傾し、猫背になります。

骨盤が前傾すれば、足裏の重心位置が狂い、O脚になりやすくなります。

また、骨盤が後傾すれば、スウェイバックの状態になるため、腰が落ちてがに股になり、体のバランス上、頭が突き出た姿勢になるため、肩こりや首が動きにくく頭痛にも悩まされやすくなります。


腰痛改善予防のための腸腰筋のストレッチ・体操

腸腰筋が萎縮する事で、股関節の可動域が減少するなど歩行にも影響を受けます。

歩行しにくくなれば、転倒にもつながるのでストレッチや整体などで柔軟性を回復して頂きたいです。

では、腸腰筋をストレッチする事でその他にもどのようなメリットが期待できるでしょうか。


腸腰筋ストレッチのメリット

腸腰筋をストレッチすることで、どのようなメリットがあるのでしょうか。